くってげ只弁SL旅 〜その1〜

2009年11月1日、日本一紅葉が美しい路線と言われる只見線を「SL会津只見紅葉号」で旅しました。目的はこの列車が運行する10月31日〜11月3日のみに完全予約制で発売される「くってげ只弁」5種を賞味すること。この日は「ムーンライトえちご」、磐越西線経由で会津若松入りしました。

      

左下は私の乗車した車両です。旧型客車で、大変な味わいのあるレトロな車両。石炭の匂いが懐かしいです。今から35年以上前、北海道の室蘭本線で初めてSLに乗った記憶が昨日のことのように甦ってきました。

       

列車は会津盆地をのんびりトコトコと走ります。この駅弁5種は只見線の往路SLのみに合わせて販売されています。当然、私はすべて予約済みなのですが、この日、さりげなく座席の上に置かれていた紙を見ると。。。

       

時々、けたたましい警笛を連続で鳴らして急に減速することがありますが、言わずもがな、「撮り鉄」の仕業です。また、それを見ようとして一斉に窓を開けて身を乗り出す車内の「乗り鉄」もまた、端から見ていて吹き出しそうになってきます。途中停車駅の会津坂下駅では振舞酒のサービスがありました。

       

最初の駅弁販売駅である会津柳津駅が近づき、車内では地元の中学生がパンフレットや出来立ての「粟饅頭」を配布しに来ました。

       

会津柳津駅の「くってげ只弁」は「柳津風カツ丼弁当」。「くってげ只弁」は只見川ライン観光協会がプロデュースし、只見線沿線の5町村それぞれの食文化、特産品を盛り込んだ手作り弁当のことです。会津柳津駅「柳津風カツ丼弁当」は柳津町の「つきみが丘町民センター」が調製。1000円。ホームに出された特産品のテーブルに置かれていましたが、見た感じ、この日の一般売りはなく、予約受け取りは私ともう一人しかいなかったように思いました。

      

予約は「つきみが丘町民センター」0241−42−2302に発車40分前までにする必要があります。

      

駅弁の内容です。柳津の名物は「あわまんじゅう」ですが、その柳津産「あわ」を使用した粟ご飯の上に玉子焼きを敷き、さらにその上に手作りソースをかけたカツが載っています。

      

しかもこのカツ、かなりのボリュームです。粟の肉まんじゅうもボリューム系。赤い大根漬け、手作り味噌漬けなどの付け合わせが本当の意味での箸休めとなりました。

      

10分ちょっとのSL停車中、駅前では歓迎イベントがありました。柳津ではちょうど丑寅まつりが開催中(平成21〜22年)だそうです。また、柳津は「赤べこ」発祥の地でもあるとか。

       

駅横にはC11244が保存されていました。今度来るときは8つの源泉を持ち、豊富な湯量で万病に効くという西山温泉に漬かってみたいです。

       

この駅弁のボリュームにいきなり「粟くった」私は、「只弁」が「只者」ではないと悟り、心して次の駅弁を求め、さらにSLの旅を続けます。

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