くってげ只弁SL旅 〜その2〜

2009年11月1日、日本一紅葉が美しい路線と言われる只見線を「SL会津只見紅葉号」で旅しました。目的は10月31日〜11月3日のみに完全予約制で発売される「くってげ只弁」5種を賞味すること。会津若松駅を出発して1時間。会津桐箪笥で有名な三島町、会津宮下駅にやって来ました。

      

蒸気機関車は坂道にさしかかると黒い煙と白い蒸気をもくもくさせながら、ゆっくりシュッポシュッポと登っていきます。車窓から見える只見川の流れもゆったりしていて、時間が止まっているかのようです。それでも標高が高くなるにつれて山が色濃く染まってきました。

     

会津宮下駅に到着です。この駅は2分停車。駅弁の立売がちょうど2号車の前にいました。列車の窓を開けて一般売りの駅弁を買い求める光景を本当に久しぶりに見て、思わずとても嬉しくなりました。私は予約していたのでホームに出て受け取ります。しかし、その時。。。渡されたのは下の画像の左に見えている木工細工。あれれ? 私が予約したのは駅弁のはずですが。。。

     

なんと、駅弁よりも大きい「おまけ」が付いてきました。会津桐のDVD・CDラックです。この駅で予約していたのは2人だけ。いくら名産品とは言え、こんなに大きいのを渡されたら荷物になるじゃないか、などと嘆いてはいけませんね。せっかくの心がこもった三島町からのプレゼントを、ありがたく頂戴しました。

     

この会津宮下駅「会津地鶏弁当」1000円は、「幻の地鶏」と言われ一度は絶滅寸前にまでなった会津地鶏を使用しているそうです。すでに400年以上も前から会津地方に生息していたという会津地鶏は、一説には平家の落人が愛玩用に持ち込んだものが広まったとも言われているそうです。

     

食べてみると臭みはほとんど無く、適度な歯応え、適度な脂肪がのった、旨味、コク共に優れている鶏肉だと感じました。メインの塩焼きはもちろん、そぼろもそれなりに歯応えがあり、おいしくいただけます。実はこの駅弁、体裁や中身は異なるものの、SL会津新緑号の運転2日目に売られた実績があるようです。

     

ラディッシュやキュウリを和えたが入った白菜の漬け物、ハムが入ったカボチャのマヨネーズサラダ、甘い栗、味噌の紫蘇巻き、山菜の水煮など、昭和風の素朴な味が楽しめます。車窓を流れる只見川沿いの紅葉も色を増してきました。駅弁の調製元は「マルシェみしま」。予約は三島町観光協会0241−48−5533に3日前まで。

      

下の画像は只見駅を過ぎてから奥只見湖付近のの車窓風景ですが、さすが紅葉が日本一美しい路線。秋色に染まった山と湖との色合いが美しいですね。

     

「SL会津只見紅葉号」は紅葉をかき分けながら、どんどん奥只見に進んでいきます。次の会津川口駅では2種類の駅弁を販売しているそうで、期待に胸が膨らみます。

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