九州横断駅弁行〜その1〜

2008年8月29日から31日まで、九州を旅しました。特に30、31日には「JR九州夏の思い出きっぷ」(九州全線特急乗り放題・10000円)を使用し、列車乗りまくり、駅弁食べまくりと、まさに豪遊。その中から、長崎をスタートして大分に至る九州横断ルートの中でオススメ駅弁を紹介します。

     

2008年8月30日、予約して長崎駅で購入した「出島弁当(長崎弁当 出島料理部屋)」。1500円。調製元の福徳屋さんはいろんなアイデアで次々と長崎駅弁を発表しており、今、長崎駅弁で一番の注目株だと思います。 この「出島弁当」は 出島料理部屋さながらに和洋中の文化が交流した長崎の味を再現しようとしたお弁当です。

     

まずはお品書きから。紅さし南蛮漬け、皿うどん、オランダ風角煮、うなぎ串焼き、お煮しめ、おなよい寿司(からすみ)、胡麻餅、びわ、カステラ。長崎仕立ての和洋中が一度に味わえる、とってもお買い得なお弁当です。

     

「紅さし」は長崎の橘湾で獲れる希少な魚だそうで、正月や祝事に食すとか。それを南蛮漬けにして甘酸っぱくいただきます。上にはレモンが添えられています。そして「オランダ風角煮」は少し辛めのケチャップ風味でトロトロ。カステラが入っているというのも長崎らしいです。

     

「皿うどん」はオススメ。駅弁に入っているのはこの弁当だけだと思われます。これがとっても美味しい。彩りも良いですね。特にピンクと緑のかまぼこ、これ、もちもちしていて気に入ったのですが、「長崎はんぺん」と言うらしく、本格的な長崎皿うどんの必須アイテムだとか。細麺が最高です。

     

「おなよい寿司」は温泉雲仙小浜町の郷土料理だそうです。かつて少女が宿場の湯治客へ民謡を歌いながら売り歩いたという郷土寿司。上に載っているのは高級食材である「からすみ」。ウニ、コノワタと並んで日本の三大珍味と呼ばれるボラの卵巣塩漬けは、濃厚な磯の香りがするチーズのような味わい。高校1年生の時にどうしても手に入れたくて長崎初訪問の土産として購入して以来、この味はこれまで数回しか経験していませんでした。

     

歯応えもおいしい長崎ちくわ、玉子焼き、昆布巻き、海老、日本一の生産量を誇る「長崎びわ」シロップ漬けまで付いて、まさに豪華絢爛「DEJIMA DELICIOUS LUNCH」。

     

ぜひ東シナ海や有明海を見ながら食べたいお弁当です。私は佐世保へ向かうキハ66、67シーサイドライナーの車内でゆったりと賞味しました。

      

容器はかなり大きめです。座席に置くと、ほら、こんな感じ。このお弁当ひとつで長崎の食文化を堪能できます。このお弁当を手に入れるには福徳屋095−845−1337に事前予約してください。長崎駅売店から受け取ることができます。

     

もうひとつ、もっとリーズナブルに長崎のハイカラな味を楽しみたいという人のために、「オランダ角煮&パエリヤ」900円をオススメします。

     

このままピクニックにでも出かけられそうなランチボックスタイプの汎用容器は中が2段重ねとなっており、下段に炊き込みご飯風のパエリア、上段にオランダ風角煮とおかずが入っています。

      

アサリやイカ、小エビなどが入ったパエリアの上には色とりどりのパプリカ。

     

おかずはトロトロのオランダ風角煮とジャガイモが入った西洋風のパイ風オムレツ、ソーセージ、フライドポテト、にんじん、ブロッコリー。こちらは予約注文ではなく、午前10時頃には長崎駅の駅弁売店095−908−1140で買えます。

     

 九州の駅弁リストに戻る 九州のお薦め駅弁に戻る 

 トップページへ戻る 駅弁行脚トップへ   

 さらにこの旅を続ける