元旦九州記念駅弁の旅〜その1〜

2011年3月12日に全線開業する九州新幹線鹿児島ルート。それに伴い2011年1月1日から8月31日まで記念弁当が合計22種類も発売され、元旦には博多駅でも一部販売されました。そこで、2011年の元旦親子旅は新幹線で博多往復に決めたのです。

      

使用したのは元日に使用できるJR東海「新春こだま&ワイドビューフリーきっぷ(グリーン4回用)」(おとな15000円・こども5000円)とJR西日本「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」(おとな14000円・こども7000円)でした。新大阪でこだまからのぞみへと乗り換えて昼前に博多駅へ到着しました。博多駅コンコース内「駅弁当 博多口店」で事前予約していた駅弁6個を受け取りました。

     

まず、このページでは小倉駅と博多駅の九州新幹線全線開業記念弁当2つをご紹介します。いったん500系こだまで小倉まで行き、乗り換えて広島に向かう新幹線のぞみ車内でいただきました。

     

最初に紹介するのは博多駅「博多発夫婦弁当」10500円。2段重ねで2人前です。2011年1月1日、博多駅の駅弁当博多口店で購入しました。発売元はジェイアール九州フードサービス(株) 092(452)5777。要事前予約で、受け取りは駅弁当博多口店 092(411)8188。調製は(株)日本料理店「てら岡」 092(291)6700です。私は12月29日に事前予約しておきました。2011年8月末までの販売予定。

     

ふくさをほどくと大きな保冷剤があり、それをどけると太宰府天満宮の飛び梅でしょうか、いいえ、桜ですね。鹿児島中央から新大阪まで新幹線「さくら」が運行するので、桜の写真があしらわれた掛け紙が木箱の上に載せられていました。紙のお皿、紙ナプキンが2枚と箸が2膳。夫婦が新幹線の車内で思い出に残る食事を、というコンセプトだけあって、上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

     

実は掛け紙の上には「てら岡」の総料理長さんの名刺が置かれてあり、裏にはメモ書きがありました。何でも私たちが最初の注文だったようで、嬉しく思っているとのことでした。最初の客が夫婦ではなく親子でゴメンナサイ。それでは気になる中身です。

     

上段は虎ふぐのお造り、真ふぐのたたき、博多和牛の西京焼の3つから選択できます。今回は虎ふぐのお造りをお願いしました。この「てっさ」の下にはふぐ皮の切り身などが敷かれていて、とても食べ応えがありました。ポン酢とモミジおろしでいただくようになっています。透き通るような白身とその弾力、そして淡白ながらも上品な味わいは元旦というハレの日に食べるには十分すぎる内容でした。

     

下段にはからすみ、炙り明太子など、九州の贅が満載です。「てら岡」の鯖寿司は何度かいただいたことがありますが、この中に入っているのは舎利を少なめにし、無着色で炊き上げた昆布で巻いた鯖寿司ということで、お腹がいっぱいになりすぎないような配慮がなされているようです。鯖の身も本当に柔らかく、しかも脂がのっていて申し分ありませんでした。

     

すっぽんの出汁で炊き上げた筑前煮にはさりげない旨味があり、焼き魚は焼酎粕を1年かけて試作を繰り返し作り上げた「しょう酎かす漬け」だそうで、これもなめらかな味わいを感じ、つまりは大人の味に仕上がっています。九州で収穫される旬の食材にこだわり、てら岡の人気料理を組み入れているということで、洗練された味が演出されていました。お品書きがあればもっと美味しくいただけたのに、それだけが残念です。でも、博多の大人の味を心ゆくまで堪能できました。

     

ではもう1つ、小5の息子が昼食に食べた駅弁を。2011年1月1日、博多駅の駅弁当博多口店で購入した小倉駅&博多駅「九州新幹線さくら弁当」1150円。

      

新大阪から鹿児島中央まで直通運転するN700系新幹線の外観を忠実に表現したプラ容器を使用しています。調製は北九州駅弁当(株) 093(531)0036。昼過ぎには博多駅の駅弁当博多口店でも小倉駅のホーム、新幹線コンコース売店ともに売り切れていました。大人気のようです。(厳密に言うと私が探していたのはもう一つの記念弁当「小倉弁当」だったのですが。)2011年の京王駅弁大会にもメイン対決で出品され、話題を呼ぶに間違いなさそうです。

     

内容はハンバーグ、海老フライ、ウインナー、玉子焼き、梅型かまぼこということで、お子様ランチですが、本当にお子様向きならば紅生姜よりも刻み海苔の方が良く、ウインナーを赤くした方がよいのではないでしょうか? 注文付けて申し訳ないですが、子どもに紅生姜は少し刺激的過ぎます。下にあるご飯が「かしわめし」なわけですから、その意味でも紅生姜よりも刻み海苔にすべきです。ウチの息子も紅生姜は苦手そうでした。

     

では、次のページでは(開通前なので実際に旅をしたわけではありませんが)今回購入した残り4つの九州新幹線全線開業記念弁当を北から一気にご紹介します。ちなみに今回の記念弁当は次の22種類です。小倉駅・博多駅「九州新幹線さくら弁当」1150円、博多駅「博多発夫婦弁当」10500円、新鳥栖駅「鳥栖弁当」1000円、鹿児島中央駅「西郷丼」1050円、長崎駅「長崎ぶらぶら弁当」1000円、熊本駅「肥後彩り弁当」1050円、熊本駅・新八代駅「鮎屋の極薦」1100円、大分駅「大分おむすび弁当」1000円、小倉駅「小倉弁当」1180円、折尾駅「特製折尾名物かしわめし」1000円、博多駅「博多名物〆鯖ちらし寿し」1000円、人吉駅「人吉旅情弁当」1000円、出水駅・鹿児島中央駅「曽於さくら牛しぐれ碗」2500円、出水駅・鹿児島中央駅「薩摩おこじょ弁当」1100円、出水駅・鹿児島中央駅「鹿児島黒毛和牛ステーキ重」1100円、出水駅・鹿児島中央駅「鹿児島よくばり弁当」1100円、鹿児島中央駅「美味しいとこだけ鹿児島」840円、鹿児島中央駅「かごんまさくら寿し」700円、鹿児島中央駅「さくら自慢弁当」1050円、鹿児島中央駅「かごっま弁」840円、鹿児島中央駅「うまかもん街道」1500円、西都城駅「ざ・日本一」1000円。

     

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