仙山・南岩手の味な旅〜その2〜

2007年5月12日、山形新幹線と各駅停車を乗り継いで山形駅に着きました。ここには昔からその名を轟かせていた駅弁「九十九鶏弁当」が調製元を変え、駅ビル弁当となって現在でも売られています。また、調製元と掛け紙は昔と同じですが、違う名前の弁当も同じ駅ビルで販売されています。

下は2007年5月12日、山形駅の駅ビル1階にある清川屋の店舗で購入した「特製九十九 九十九鶏弁当」。

   

840円。「登録商標」とわざわざ書いているところをみると、諸事情があったのでしょうが、昔ながらの山形駅弁「九十九鶏弁当」の名を正式に継承しているのが、この弁当ということになるかと思います。16時過ぎに買ったのですが、補充したばかりなのか、まだ出来立てで温かく、とても美味しかったです。

   

販売元は鶴岡に本社がある清川屋、製造元は山形が所在地となっている九十九鶏本舗。しっとりとした鶏そぼろがごはんの上に敷かれ、鶏の照り焼きがデーンと2個。

   

照り焼きの下にも鶏そぼろが手抜きなく敷きつめられており、その誠実な仕事に感服しました。鶏ロール巻き、こんにゃくなどがおかずとして付きます。柴漬けがとても美味しいです。

   

ここで昔を振り返ってみましょう。
左下は1979年1月5日の「九十九鶏弁当」。調製元は紅花軒でした。当時は山形駅を代表する駅弁で、鶏肉そぼろ、唐揚げ、照り煮。調理法を変えながら材料の味わいをさまざまに楽しませてくれました。ウインナーや海老などもおかずにつきます。右下は1966〜1970年頃の?月6日。定価は200円です。

    

さて、左下は2005年5月25日購入の「蔵王地鶏弁当」。調製元は昔と同じ紅花軒ですが、何らかの事情で「九十九鶏弁当」を名乗れなくなったのでしょうか。パッケージも昔の絵柄を明らかに継承していますが、「蔵王地鶏弁当」と名を変えました。

   

右上はパッケージの色違いバージョンのようです。現在ステーションデパートの1階エスカレーター横の吉田精肉店で委託販売されています。清川屋とはエスカレーターを挟んで反対側に売り場があります。

    

上の画像のような感じで売られています。「牛肉弁当」もありました。

        

「蔵王地鶏弁当」の内容は、基本的に清川屋「九十九鶏弁当」と似通っています。照焼に加えてこれでもかと思うくらいそぼろ肉がのっています。肉屋が扱っているだけあって、肉一筋直球勝負という感じで、もはや神々しくさえあります。なお、鶏の照り焼きは1個で、清川屋のものよりも1個少ないです。

        

何はともあれ、2007年5月12日現在では、共に仲良く山形駅ビルの1階で売られていました。どちらを食べても美味しいです。駅構内では売られていませんので、正式には駅弁でないのかも知れませんが、車窓に置けば立派な「エキベン」。旅情が掻きたてられます。画像は山形駅にて。

  

なぜ似たような「元駅弁」が2つも同じ駅ビルに存在するのか、それを追及するのがこのサイトの目的ではありません。願わくば、「街弁」として今後もお互いに残ってくれればいいなあと思う、ただそれだけです。私は山形でこれらの弁当を買うチャンスがあれば、ぜひ車内に持ち込んで、これからも駅弁として賞味したいと思っています。


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