東北「福興」駅弁旅 〜その3〜

東日本大震災からちょうど1年経った2012年3月10日から11日にかけて、東北を旅しました。そして、新庄へやって来ました。山形新幹線が1999年に新庄まで開通以来、純粋な地元市内の「駅弁」が誕生するのは初めてということで、誕生は2010年のことですが、まさに「福、興る」駅弁だったと言えます。

      

上の画像は2012年3月10日、新庄駅横「ゆめりあ」での販売コーナーの様子です。新庄駅に隣接する最上広域交流センター「ゆめりあ」1階の土産品店「もがみ物産館」で2010年6月8日より「馬ガッキさくらそぼろ弁当」840円が販売開始されました。新庄商工会議所と枡内惣菜センターが共同開発した馬肉のご当地弁当です。2012年3月10日現在では「イベリコ豚重」840円というのも売られているようですが、残念ながらこの日はすでに売り切れていました。よく見るとポリ容器の「黒豆茶」126円も販売されており、見逃していたことを今更ながら悔やんでいます。

      

箸袋の裏には次のように書かれていました。「新庄には馬肉(さくら肉)の食文化があり、慶事や祭事はもちろん、普段から家庭料理としても食されています。馬のスジ肉を丁寧に煮込んだ「馬ガッキ」は、独特の風味としっかりした歯応えを楽しめるのが特徴です。雪国ならではの「家庭の味」としてご賞味ください。」

      

内容は馬のすじ肉の生姜風味煮込み(馬ガッキ)と馬肉のすき焼き風そぼろが新庄産「はえぬき」のご飯の上に載っています。おかずにはカブの酢漬けやしそ巻きなどが添えられ、季節によって変わるとか。なお、2007年春〜2008年秋にかけて「ゆめりあ」1階の土産品店「もがみ物産館」に存在した「牛肉すき焼き弁当」は真室川にある調製元の駅弁だったため、厳密には新庄の駅弁とは言えなかったわけです。

      

山形県新庄の食文化を感じつつ、この駅弁を片手に山形行きの電車に乗り込みます。

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