2009年4月11日、東京駅で開催された東日本縦断駅弁大会で購入した秋田駅「釣りキチ三平弁当」。1050円。2009年4月より販売開始したという新作駅弁です。「釣りキチ三平」とは漫画家の矢口高雄さんが描いた、1973年から10年間、講談社の「週刊少年マガジン」に連載された作品で、私も愛読者の一人でした。因みに「少年マガジン」が60円の頃から私は読んでいました。「ゲゲゲの鬼太郎」が最初は「墓場の鬼太郎」だったことも私は知っています。

    

さて、「少年マガジン」創刊50周年記念として2009年3月20日に「釣りキチ三平」の実写映画版が公開されました。監督はアカデミー賞外国語映画賞受賞作品「おくりびと」の滝田洋二郎監督。この駅弁はそれを記念して誕生したお弁当なのですが、漫画家の矢口高雄さんが秋田県横手市出身であること、映画の中で三平がイワナを釣り上げるシーンがあることから、秋田の駅弁として登場したと思われます。下はお品書き。

    

イワナの天ぷらは珍しいですね。秋田県産だそうで、味は淡泊です。秋田産華まいたけの天ぷらもありました。ご飯の上にはミズ醤油漬け。比内地鶏肉団子、とんぶり入り焼き蒲鉾、じゅんさい酢の物、いぶりがっこなど、秋田の食材がふんだんに使用されています。掛け紙に「地産地消」と書かれているのも頷けます。

    

秋田駅の他、角館駅、田沢湖駅で販売され、秋田新幹線「こまち」と「リゾートしらかみ」の車内でも販売されているようですが、残念ながら2009年5月末までの販売だと言うことです。また、僅かながら大宮駅「駅弁屋旨囲門」でも売られているという報告がありました。

    

下は2009年4月11日、東京駅で開催された東日本縦断駅弁大会で購入した秋田駅「駅弁屋の横手焼きそば弁当」。800円。少なくとも2009年3月には販売されていたという新作駅弁です。

    

B級グルメとしても有名な「横手焼きそば」は太くて真っすぐなゆで麺を使用した、ウスター基本のソース焼きそばです。肉は豚挽肉で、キャベツも入ります。麺の上に半熟目玉焼きを載せ、福神漬が添えられているのが特徴。「日本三大焼きそば」の1つだそうで、因みにそれは富士宮焼きそば(静岡)、横手焼きそば(秋田)、太田焼きそば(群馬)ということらしいです。

    

駅弁版ではご飯もということで、比内地鶏を用いた鶏めしが添えられています。口直しとしていぶりがっこも。この駅弁は実演販売なら別ですが、通常販売では加熱式の方がより美味しくいただけそうです。

    

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