西四国駅弁の旅 〜その2〜

2005年7月24日、松山から乗車した「特急いしづち1号」を終点の宇和島で降りた私は、四半世紀ぶりに予土線を走破することになりました。宇和島駅には「斗牛弁当」こそなくなったものの、廉価でおいしい駅弁が健在でした。

            

宇和島駅にて。「いしづち」は折り返しの「宇和海」となるため、到着するなりヘッドマークが変わってしまいました。3番線に停まっているディーゼルカーにこれから乗り込みますが、その前に駅弁を買わないと。。。おっとその前に昔の駅弁掛け紙を振り返ってみましょう。

    

左上の掛け紙は1980年9月30日購入。当時のときわ食堂さんは八幡浜駅でも駅弁を売っていたようです。しかし、 2000年代に入り、ときわ食堂さんは「おむすび屋片山」と名を変えて有名駅弁の「斗牛弁当」も消えてしまいました。2005年7月現在で売っている駅弁は普通弁当の1種類のみです。名称は下のように「えきべん」と変わりました。掛け紙はほとんど変わっていません。そればかりか、24年も経っているのに定価が80円しか値上がりしていないのは驚きです。下の駅弁掛け紙は2004年1月11日、aqualissさんが購入したものです。

さらに右上の小さな宇和島「えきべん」の画像2つも2004年12月31日、砂丘の白兎さんが購入。
以下はそのコメント。
「2004年1月に駅弁行脚した際に食べて以来、2度目の入手。当日、予土線と土讃線を通って高知に向かい「かつおたたき弁当」他を入手する予定だったが、体力消耗他諸事情により今回は断念し、松山は道後温泉に浸かることに予定変更。腹も減っていたので、宇和島から松山に向かう汽車に乗る前に駅のキオスクから入手。食品衛生上冷温棚にあった(今回は約20食)が、まだ納入されてあまり時間が経ってないからか、温かい状態で旨かった。駅弁は冷めても旨くてなんぼのもんだが、やはり出来たてかそれに近い方がいい。」

              

下の大きな画像は2005年7月24日購入。そして予土線単行列車に乗車。

キハ32の1号車に乗りました。ロングシートで宇和島出発時には18人。一番前に座っていたお遍路の中年男性は伊予宮野下で下車、そこからは私がかぶりつきです。
近永では3歳くらいの女の子を連れたボクサータイプの男性がトイレを我慢できなくなり、運転士に待ってもらい、駅で用足し。。。全くのどかですねえ、ここも。四万十川の清流拝むことができたし、のんびりとローカル線の旅ができたのでとても満足。宇和島の駅弁はできたてで魚フライのいいにおいがしていましたが、四万十川を見るまで食べるのを我慢していました。おかげでうまかったっス。

それではしばしこの「えきべん」と四万十川を旅してみましょう。

            

下の画像は江川崎駅にて。鉄橋を渡ってきた対向列車が。。。カーソルで画像に触れて下さい。

     

伊予宮野下駅にて。カーソルで画像に触れて下さい。

     

何度も何度も四万十川の鉄橋を渡ります。かなり高速で飛ばします。普通列車なんだから、もう少しゆっくり走っていただきたいものですが。。。右下は四万十川の清流です。自然の恵みがたくさん詰まった数少ない川となってしまいました。

     

680円のわりにはボリュームたっぷりの内容。白身魚フライに鶏の唐揚げ、肉団子。。。ただ、残念なことに、この駅弁は2006年にはなくなってしまったようです。宇和島駅の売店にはコンビニ風の弁当が並ぶのみです。

     

             

終点の窪川まで2時間10分の旅。トイレがない列車でも、たまに何分か停車する駅があり、駅舎で用を済ますというのも長閑でいいものです。

             

窪川からは土佐くろしお鉄道に乗り換え、中村を目指します。


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