伊勢志摩駅弁フルコースの旅[二の膳]


「伊勢志摩駅弁フルコースの旅」の第二弾は「魚料理」です。近鉄鳥羽駅で売られる伊勢海老、さざえ、あわび駅弁の中から1つお選びください。
「あわび弁当」です。
これもまず、あわびの炊き込みごはんが真面目な話、美味しい。あわびスライスも通常よりも厚いと思います。焼き鮭、厚焼き玉子、きんぴらごぼう、わかめ、イイダコ、三色串天、付け合わせ、香の物と、ここでも他の駅弁とおかずとの共有を極力しないように作られています。
こんな地域のすばらしい特産物を駅弁で手軽に、しかも移動中に食べられるというのは、とても幸せなことだと思います。そして、これらグリル近鉄伊勢調理所が調製する近鉄鳥羽駅(伊勢市駅)の3つの駅弁は、そう感じさせてくれるにふさわしい駅弁だと確信します。
全国の駅弁屋さんも、ぜひ見習う部分があるかと。そして駅弁趣味を持つ人なら、一度は「お伊勢参り」をした方がいいと思います。
特に外国人の旅行客ならば、この「伊勢・駅弁パールライン」(参宮線、近鉄鳥羽線)とでも言うべき沿線の駅弁を食べれば日本の駅弁文化の真髄が垣間見られると言っても過言ではないと思うのです。
「伊勢弁当」です。
少し小振りとは言え、1200円にして蒸した伊勢海老が半尾、マヨネーズ味で入っているところから、もうこれは涙ものですね。しかも、パーナ貝、ボイル帆立、アサリ、蒸しウニ、タタキごぼう、きゃらぶき、切り昆布、昆布巻き、おかか、錦糸玉子、刻み海苔、青海苔、トビッコ、三つ葉と、鮑エキス入りのごはんの上に、ぎっしりと載っています。なんて贅沢なんでしょうか。しかも、伊勢湾の景色を見ながら食べられるなんて最高です。この時は近鉄特急ではなく、快速「みえ」に乗り、二見浦までの海が見えるときにいただきました。
「さざえ弁当」とのおかずの共有も少なく、作り手の誠実さが細かいところによく現れ出ています。
2005年10月9日、近鉄鳥羽駅で予約して購入。同じ駅弁が伊勢市駅でも購入できます。

今回購入したのは「さざえ弁当」1200円、「伊勢弁当」1200円、「あわび弁当」1100円でしたが、いずれも値段以上の素晴らしい駅弁だと思い、久々に心から感動しました。私の地元伊豆や房総にも同じような駅弁がありますが、ここの駅弁と比べてしまってはかわいそうです。それほど近鉄鳥羽の駅弁はレベル的にもずば抜けて高く、とても満足のいくものでした。

「さざえ弁当」はさざえの炊き込みご飯にさざえのつぼ焼き、さざえの煮付け、蒸しウニ、トコブシ、ホタテ貝柱、鮭塩焼き、昆布巻き、塩吹き昆布、磯辺フリッター、酢蓮根、ブロッコリーなど、目に鮮やかでかつ豪華、しかも美味しいです。容器の形もユニーク。


これら3つの「伊勢志摩駅弁フルコースの旅」、魚料理の駅弁は、この上ちゃんが自信を持ってお薦めします。と言うか、大絶賛です。全国でもこれだけの高級食材をそろえ、この値段で出しているところはまずないでしょう。ご予約は近鉄観光伊勢調理所0596−28−8195まで。伊勢市駅で受け取ることも可能です

※残念ながら2009年2月末でこの駅弁を含めた近鉄観光の駅弁はすべて撤退しました。

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