伊勢志摩駅弁フルコースの旅[三の膳]


「伊勢志摩駅弁フルコースの旅」のメインディッシュは肉料理。それも牛肉では日本有数の評判を誇る、松阪の黒毛和牛を使用した駅弁でいってみましょう。今回は奮発して3675円の「牛肉弁当御膳」(要予約)をいただきます。

             

2005年10月9日、松阪駅で予約して購入。

この駅弁には牛肉の質によって2100円から3675円まで3種類(要問い合わせ)ありますが、今回は一番高い3675円を購入。秘伝のタレとからめてある牛肉は地元松阪の黒毛和牛であら竹が厳選の目でチョイスしたもの、松阪牛・黒毛和牛専門店である松阪「丸中本店」から毎朝仕入れているものを使用しています。まさにとろけるように柔らかく、4枚も入っていますので、満足しないわけがありません。食べている最中は、とっても幸せな気分でした。



     

この駅弁もそうですが、ぴーちゃんのあら竹(0598−21−4350)で扱う松阪黒毛和牛の駅弁に共通して言えることは、「ごはんの友」としてのおかず、すなわち「ごはんをおいしく感じさせる駅弁」だということです。実際、ぴーちゃんの駅弁は、ほかの駅弁屋さんと比べると柔らかめに炊いたごはんだと思うんですが、それが牛肉のさまざまなおかずとよく合っていて、白いごはんがいつも本当においしく感じられます。

新潟や東北などにもごはんの銘柄をつけた駅弁がありますが、仮におかずが妙に主張しすぎてしまうと、「ごはん」が主役になり得なくなってしまい、どちらがメインなのかわからなくなってしまいます。

その点で、ぴーちゃん駅弁の牛肉おかずは、少し辛めの味付けということもあって、次の一口は必ずごはんにいくようになっています。と言うか、そうなるように計算していますね。とすると、白いごはんが本当においしく感じられるのです。つまり、牛肉のおかずとごはんとが一体になって、食べる人の味覚中枢に訴えかけてくる。牛肉だけではない、その総合力こそが実は松阪駅弁の匠の技なのだと改めて知らされた思いがしました。まさに「白いごはんとタッグを組んだ牛肉駅弁」のオンパレードなのでした。

     


この駅弁の他にも840円の「霜ふり寿司」から10500円の「極上松阪牛ヒレ牛肉弁当」まで、懐具合に応じて牛肉駅弁をチョイスすることができますので、いろいろと試されてみてはいかがでしょうか。フルコースのメイン牛肉駅弁としては、できればこの「牛肉弁当御膳」以上のグレードを食べてみたいところですね。予約はあら竹(0598−21−4350)まで。


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