下は2010年11月7日、伊豆急下田駅で購入した「姫あわび弁当」1000円。2010年9月頃からの新作駅弁のようです。

   

伊豆急下田駅ではこんな感じで売られていました。「つぼ焼さざえめし」に次ぐ2番目の「貝」駅弁の登場です。「姫あわび」とはおそらく天然ではない養殖アワビのことをそう呼んでいると思います。表示シールにも「国産養殖」と書かれていました。天然物よりも柔らかく甘みがあるとされています。

   

味付け姫あわびが2個、あわび飯の上に載っています。金目鯛の西京焼き、海老(半身)、蓮根、玉子焼き、つぼ漬け、ふのり、輪切りレモンなどが脇役として並びます。

   

白浜にほど近い尾ヶ崎ウィングに来ました。快晴の日はくっきりと伊豆諸島が見えますが、この日は少し曇っており、肉眼では神津島や式根島も確認できましたが、下の画像では水平線の真ん中より少し右に三角形の利島がうっすらと見えています。画面左端には大島の稜線が少しだけ見えていますがわからないでしょうね。

   

海を見ながら海の幸の駅弁を食べるのは最高です。海苔の香りが磯の香りを増幅させています。この日は風もなく、穏やかな秋の1日でした。

   

香りは磯だけではありません。実はおかずの下には桜葉の塩漬けが敷かれており、これがまた春めいたまろやかな香りを放っています。それはさておき、ぷりぷりっとした歯応え、それでいて柔らかい姫あわびは煮汁も美味しかったです。また、西京焼きの金目鯛も味がしっかりしていて、なかなかイケます。

   

掛け紙ではなく上蓋タイプですが、「姫」らしく女性的な雰囲気を醸し出しています。扇を配しているのがポイントでしょうか。和風ないでたちの落ち着いたデザインだと思います。

   

「伊勢海老弁当」がそうであるように、この駅弁もグレードを付けて予約限定で大ぶりの「姫あわび」を使用した高額駅弁があってもいいのではと思います。今後の発展に期待したいところです。

   

下は2004年2月16日、伊豆急下田駅で購入した「ちらし寿司」。伊豆らしく金目鯛をはじめ、海老、椎茸、干瓢などが入ったちらし寿司でした。2010年11月現在では840円です。

        

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