奈良交通五條バスセンター発、奥谷行き最終日

2006年9月30日、なら人間さんがレポートしてくださいました。

京阪奈新線が開業して早半年、この開業が原因と言われていますが、奈良県中南部を中心とした、奈良交通のローカルバス路線の多くが本日付けで休止または廃止、減便となりました。 私の実家の近くの路線も今日限りでした。惜別をこめて、少しですが報告させて頂きます。

     

まず、左は、乗車した最寄の停留所です。そして右は、休止を伝える、貼り紙です。 「休止」と書かれていますが、実態は廃止です。 廃止にすると、次に路線免許を取得するのに手間がかかる為、一応路線免許は持っておくそうです(運転手さん談)。

     

バスが来ました。 五條バスセンター発、奥谷行き、一日3往復(朝昼晩)の路線バスでした。車内はガラガラ、行きも帰りも乗客はおばさんと私の二人だけ。 今まで残っていたのが、かえって不思議だったかも。

     

終点の奥谷に停車のバスです。途中は自由乗降区間になるので、オルゴール「エリーゼのために」を鳴らして走ります。しかし最終便は夜になる為、鳴らさないとの事でした。これも聞き納めです。 そして、走り去るバスを見送りました。

京阪奈新線開業前、この辺りは奈良交通の利益の多くを稼ぎ出す地域でした。しかし新線開業により、電車に乗客が移り利益が稼げなくなったのです。
ここでの利益により、多くのローカル路線の赤字を補填し運行されていたのですが、それが出来なくなったようです。
奈良交通は他のバス会社に比べ、赤字路線でも大切にしていたと、聞いています。それを切り捨てなければならないほど、新線開業の影響が大きかったのでしょうね。



  特別展示室に戻る   トップページに戻る