昭和13年3月15日午前6時。

昭和12(1937)年11月に締結された日独伊三国防共協定を記念した駅弁です。鳩の胴体にドイツ、両翼に日本とイタリアの国旗がデザインされています。胴体が日本でなくドイツなのは、やはりドイツが力の上では中心に立つということでしょうか。
この協定は昭和11年に結ばれた日独防共協定から発展した相互防衛協定です。当時、国際連盟を脱退し、孤立化傾向にあった日本はドイツやイタリアと接近し、共産主義を広めようとしていると見えたソ連に対抗しようとしたのです。そして、昭和15年には日独伊三国軍事同盟に発展し、英米との関係を悪化させ、太平洋戦争(第2次世界大戦)という破滅の道へと突き進んでいくのです。

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