樽見鉄道は大垣駅から樽見駅に至る34.5キロの第三セクター路線です。そのほぼ中間に位置する織部駅には道の駅が隣接しており、全国でも珍しい「鉄道駅」「道の駅」併設駅となっています。そして、そこには道の駅弁「薬膳おりべ」740円が販売されているという情報を得ました。

   

2008年4月19日、20日、稲口町さんが織部駅とそこに隣接する「道の駅織部の里もとす」を訪れました。以下は稲口町さんの「道の駅弁」レポートです。貴重な画像およびご報告、どうもありがとうございます。

下の画像は山門越しに農産物直売施設を望む。この直売施設で道の駅弁は販売されています。山門の中には本巣市民の芸術品が飾られているギャラリーになっていました。本巣市は「織部焼」の生みの親、古田織部の生誕地でもあります。

          

下は道の駅「織部の里もとす」の全景です。休日ともなるとこのように賑わいを見せています。

   

売店に道の駅弁を発見。2種類あり、740円と1050円。どちらも「薬膳弁当」と紹介されていますが、掛け紙には「薬膳おりべ」、「織部薬膳」と区別されています。

   

他に1580円の二段重のものや「薬膳おにぎり」もあるそうです。

   

下は2008年4月19日、道の駅「織部の里もとす」で稲口町さんが購入した「薬膳おりべ」740円。画像がぼけてしまい、見づらくてすみません。

        

内容はその名の通り、薬膳料理です。肉類はほとんど無い弁当ですが、おいしく食べられました。販売者は寸楽という屋号の店のようです。五穀米、煮物など名の通り、ヘルシー系です。高野豆腐、南瓜、ゆば巻き、椎茸、蕗、麩などの煮物、つくしきんぴら、赤こごみ、畑肉、海老すり身の入った天ぷらなどが目にとまります。

     

読みづらくてすみませんが、表示ラベルを見ても、ほとんど肉類がありません。「畑肉」とは聞き慣れない語ですが、大豆のことでしょうか。

          

樽見鉄道には5月〜11月の木・金に走る予約限定「薬膳列車」の中で「薬草弁当」というのがありますが、それはあくまでも車内弁当。道の駅弁「薬膳おりべ」は道の駅ではありますが、一応「駅売り」で掛け紙付きですから、体裁としては駅弁そのもの。この道の駅ができた2001年から売られているお弁当のようです。せっかくですので樽見鉄道織部駅から単行ディーゼルカーに乗車してみました。

          

谷汲山華厳寺が近くにあるという二つ先の「谷汲口」まで往復しました。沿線には旅情溢れる風景が広がっていました。

   

下は翌日である2008年4月20日、再び稲口町さんが道の駅「織部の里もとす」を訪れて購入した「織部薬膳」1050円。

        

中身です。五穀米、よもぎ玉子、煮物、鮭菜種焼き、つくしキンピラ、天ぷら、菜の花、三色団子など 。開けた時にいい香りが・・・

    

表示ラベルのアップです。1050円の中身にふさわしく、海老しんじょう、タラの芽の天ぷら、よもぎ玉子などが入っており、春の季節感が漂ってきます。おそらく季節で内容が変わるのでしょう。

            

高野豆腐、蕗、三色だんごなどが入っているお弁当上部のアップ画像です。伯方の焼き塩をかけて食べることで味が引き締まります。

     

樽見鉄道織部駅は片側ホーム1本という感じの鄙びた典型的なローカル駅ですが、その隣にこんな素敵な弁当を売っているとは不意打ちにあったようで不思議な気分になります。しかも、体に優しい内容のお弁当。

樽見鉄道は皆さんご存知の通り、第三セクターの小さい鉄道で、数年前にセメント輸送も廃止となり、旅客輸送を確保する必要があります。

この織部駅もモレラ岐阜(大型ショッピングセンター)駅も路線近傍の集客施設への乗客獲得の施策だと思います。全国の皆さんも機会があれば乗ってあげて下さい。



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