関西ほんわか駅弁旅 〜その5・終〜

2007年3月29日、ほんわかするような関西の新作駅弁、話題の駅弁を求め続けてきた旅の終着駅は、「食いだおれ」の街である大阪の玄関口、新大阪駅です。ここには2007年3月より中華風と和風とで1種類ずつ、大阪らしくグルメでお得な新作駅弁が出ています。

   

2007年3月19日から発売開始した「チャーシューマイ弁当」。調製元は水了軒 06-6150-4137。
「チャーシュー」と「シューマイ」を合わせて「チャーシューマイ」とは、いかにも省略して呼ぶのが好きな大阪らしさ、「ほんわか」した雰囲気がよく出ていると思います。850円。

この旅に三島駅からずっと連れ添っている某御仁と食べる場所を探しましたが、ついに適当な場所がなかったので、JR西日本の社員に許可を取って立ち会いのもと、駅前ロータリーの近くの段差に黒いゴミ袋を敷いて座り、ガツガツと食べました。撮影した駅弁の背景が黒いのはそのためです(^^;)。

   

画像では見えませんが、コンソメで味付けしたご飯が下に敷かれています。下町の洋食屋さんの味がして、これまた「ほんわか」。チャーシューも焼豚というより煮豚ですので、とても柔らかくて冷めても気になりません。シューマイも特製のようで、いつも私が食べている横浜系のものとはまた違った弾力のある味わいがすばらしいです。煮玉子と素揚げのシシトウ、赤かぶ漬を添えているあたりが憎いですね。おかずに全く無駄がないところも大阪らしさでしょうか。

   

もうひとつの駅弁です。こちらは和の高級食材、ふぐを惜しげもなく使用した「ふぐづくし」。1000円。

   

ふぐの身がゴロゴロと入っていて贅沢そのもの、という感じのふぐ飯の上には焼ふぐ、ふぐの唐揚げ、ふぐ皮が載っており、まさに「ふぐづくし」のお弁当。絹さや、菜の花辛し和え、赤かぶらが彩りを添えています。

   

こちらは大阪で連れの御仁と別れたあと、帰りの新幹線車内で賞味。
実は2005年の冬に水了軒の工場見学をしたことがあり、作り手の様子がわかっているので、しみじみとその時のことを思い出しながら、おいしくいただきました。

   

私は青春時代の7年間を大阪や兵庫で過ごし、妻も大阪出身であることから、関西にはそれなりの愛着や思い入れがあります。味にうるさい関西各地区の駅で売られる駅弁は、やはり他の地方とは違った「旨味」があり、「無駄」のない駅弁が多いと思います。そして、今回の旅で改めて知ったことですが、関西人の人情が詰まった「ほんわか」とした駅弁が多い、というのも特徴のひとつでしょうね。


「関西ほんわか駅弁旅」に最後までお付き合い下さり、どうもありがとうございました。



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