若狭湾の駅弁を訪ねて〜その1〜

2014年5月4日、日帰りで天橋立を見たいという家族のリクエストに応えてやってきました。北近畿タンゴ鉄道では2013年7月20日〜2014年3月31日の期間限定・事前予約で13種類の「えきべん」を各駅受け取りができましたが、その期間延長を受けての旅。果たして無予約でありつけるか。。。

     

上と下は2014年5月4日、北近畿タンゴ鉄道の天橋立駅キヨスクで購入した「天橋立 丹後の笹寿し さっさ」977円。調製元は宮津市内天橋立二本松にある「まつなみ」。この笹寿し、面白いのは天橋立駅から徒歩16分のこのお店で買うと972円、北近畿タンゴ鉄道サイトの「えきべん」注文フォームを通すと天橋立駅か宮津駅受け取りで950円(2015年3月末まで)、そして天橋立駅か宮津駅のキヨスクで買うと977円ということで、3種類の価格が存在します。

     

上は特急「文殊」と。下は特急「はしだて」。右下の2両目は「あかまつ」です。2014年3月15日で「タンゴ・エクスプローラー」の定期運行が終了したとのことですが、この日は臨時列車でのその姿を見ました。しかし、撮影には至らず残念でした。過去に1度だけ乗車したことがありました。

     

北近畿タンゴ鉄道天橋立駅のキヨスクはこんな感じで駅弁3種を販売していました。下の画像は午前11時過ぎの様子です。

     

さて、「天橋立 丹後の笹寿し さっさ」を開けてみましょう。掛け紙の扉を観音開きにすると、緑の中包み紙が登場し、「天の橋立を贈ります」と書かれていました。松の葉で止めてあります。中身の笹寿しは鰯が3カン、鮭が3カンです。

      

下の画像にあるリーフレットの裏には以下のようなニュアンスの事柄が書かれていました。丹後の国の風土記によれば、国産みのイザナギノミコトが作った天上界(高天が原)と地上界とを結んだ架け橋が「天橋立」であり、天と地の間を「さっさ、さっさ」と行き来したのだそうです。それが、イザナギノミコトが寝ている間に倒れてしまい、今の天橋立になったのだとか。「神の世に神の通ひしあとなれや雲井につづく天のはしだて(江戸の国学者、村田春海)」。そして、イザナギノミコトが移動する道すがらに食べたのが「笹寿しさっさ」だと。。。

     

日本三景の1つ、天橋立のビューポイントとしては、やはり天橋立ビューランドでしょう。最初に来たのが1984年の大学ゼミ旅行、2回目がその2、3年後。そして今回で3回目ですが、4半世紀以上ぶりの訪問となりました。この日はかなり混んでいたのでケーブルカーの待ち時間が長く、行きはリフトを選択。右下の画像のように、リフトのすぐ横にモノレールが敷かれています。

      

下の画像は天橋立ビューランドに来たときの恒例の「股のぞき」の様子。右下の画像は「股のぞき」した時の景色です。

      

帰路はケーブルカー(正式には「モノレール」)を利用しました。2両編成で各車両20人乗り。所要時間はリフトでは6分ですが、モノレールだと7分かかります。距離はモノレールの方が少し長くなっています。毎時3本の運行です。

      

下の画像はケーブルカーから撮影した北近畿タンゴ鉄道天橋立駅の全景です。

     

「天橋立 丹後の笹寿し さっさ」に話を戻します。鰯は南の海で生まれ、対馬海峡に乗って丹後の海を経て北上する魚であり、鮭は由良川などで生まれて北上し、再び南下して川に回帰する魚と言われています。これら地元の魚を使用して丹後米の寿司飯と笹にマッチングさせた寿司が「天橋立 丹後の笹寿し さっさ」です。

     

再び、天橋立駅で。「まつなみ」が調製する北近畿タンゴ鉄道認定の「えきべん」にはもう一つ、「丹後の焼き鯖寿司」950円(宮津駅か天橋立駅での受け取り、「まつなみ」店頭で買うと972円)がありますが、この日はキヨスクには置いてありませんでした。次は宮津駅に向かいます。

     

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