２００７年３月２９日、米原駅から再び新幹線に乗って相生までやってきました。ここにはその出現以来とても有名になり、ついには絵本まで出てしまった人気キャラクターがいます。その名も「ど根性 大ちゃん」。な、なんと、大根です！ そして、その「ど根性 大ちゃん」が駅弁となりました。
この大ちゃん、一昨年の２００５年１１月、兵庫県相生市の歩道で発見されアスファルトに生えた大根として一躍人気者になりましたが、折られて危篤状態になり、確か市長さん自らの助けもあって持ち前の「ど根性」で乗り切ることができたという話で、テレビでも全国的に紹介されましたよね。相生駅の売店も今や「大ちゃん」一色です。
このパッケージに描かれた「大ちゃん」のイラストは絵本「がんばれ大ちゃん」（恒星出版社 みやざきあゆみ作）に出てくる大ちゃんだそうです。私もこの絵本、読んでみました。大ちゃんは恩返しのためにアンパンマンがするように自分の一部を病気の人に食べてもらい、その人は救われたのですが、今度は自分がまたしても危篤状態に。。。大手術の末、一命をとりとめて、冬になって家族が増えて元気に帰ってくる、という「ほんわか」と心が温まる話でした。
さて、それでは中身を見てみることにしましょう。調製元は0791-23-2736「エノキ」。１０００円。売店の方に伺ったところ、２００７年２月頃から売り出されたようです。
あなご飯とおかずという２段重ねのお弁当。中には大ちゃんからのメッセージも添えられていました。
カイワレ大根とごはん、グリンピースで大ちゃんの顔が作られています。アスファルトに見立てたあなごから顔を出す大ちゃんを見事に表現していると言ってよいかと思います。これはブレイクしそうな駅弁ですね。
おかずのお重には、大根料理がしっかりと入ってました。切り干し大根、大根煮、大根の漬け物。その他のおかずも子どもウケするようなウインナーや肉団子、三色串、デザートも配置するなど、よく考えられていますね。
相生駅の新幹線ホームにあるベンチに座って食べましたが、大ちゃんの顔を食べてしまうのが可哀想なくらいでした。しかし、そういう感覚を抜きにすれば、この「あなご飯」はとてもおいしくいただけるレベルでした。
近畿の駅弁リストに戻る トップページに戻る
※２００７年１１月、この駅弁屋さんは廃業してしまいました。
さらにこの旅を続ける