2008年8月23日、小田原駅コンコース小田急名産店売店で購入した「箱根登山鉄道120周年記念特製記念弁当」1200円。2008年8月20日より販売された期間限定弁当。箱根湯本駅でも購入できます。

      

その1週間前には同じ売店になかったにもかかわらず、たまたま見つけたので、すかさず購入。1日に多い日で合計15個程度売られていて、朝の搬入で売れ具合がよいと昼に追加されるようです。

      

調製元は「あじ彩」。箱根登山鉄道からの依頼があって特製弁当を出したそうです。箱根登山鉄道は2008年10月1日をもって120周年を迎えるため、少なくとも記念日までは売られるのではないかと予想できます。掛け紙を外すと説明書きが出てきました。

     

中身を見てみましょう。120周年を祝うにふさわしい、とても豪華で、かつ沿線の名物をふんだんに取り入れたお弁当となっています。

     

見た目にはわかりにくいですが、鯛そぼろの入った茶飯の上には桜えびではなく、川えびが載っています。その下には「道中おにぎり」にも入っている特製メンチカツサンド。ソースが染みこみ、柔らかくておいしいメンチカツです。

     

ササニシキ米のシャリに、早川漁港水揚げの鯵にこだわったシメ鯵を載せ、とろろ昆布で巻いたという旨味たっぷりの鯵寿司が2カン。その左には手切りした小田原名産の紅白カマボコ。地元の産物を大切にする姿勢が嬉しいです。

     

おかずは海老フライ、海老串団子、玉子焼き、きんちゃく煮、蒟蒻や人参、里芋、椎茸などの煮物、ガリが彩りよく、また楊子や串を刺すなどして食べやすく配置されています。

     

メモリアルイヤーである2008年、箱根登山鉄道の各電車は「120周年」のロゴをその車体に付けて、今日も箱根の山をのんびりと登ってゆきます。

      

現段階では改修工事中の箱根湯本駅が新しく完成すると、首都圏を中心に全国から訪れる観光客の利便性がいっそう増すことでしょう。

      

私は小学4年生の時に箱根登山鉄道に初めて乗車しました。2008年の今から遡って38年前のことです。当時は箱根湯本駅からでなく、小田原駅から登山電車に乗ることができました。箱根湯本駅までは小田急の電車も乗り入れるため、三線軌条と呼ばれる三本の線路が敷かれていました。現在では車庫のある箱根湯本〜入生田にしか残っていません。

大学生の時(27年前)にスイスからベルニナ号が来て、この頃から車両が少しずつ様変わりしてきました。地元の最寄り駅から使用できる箱根フリーパスを使って、箱根登山バス、遊覧船、ロープウェイ、ケーブルカー、そしてこの登山電車に乗って箱根を散策するのが好きでした。

現在はクルマで直接、箱根湯本駅近くの駐車場に乗り入れ、そこから電車に乗ることが増えてきましたが、紫陽花の似合う季節には必ず足を運ぶ鉄道であり、隣の県ではありますが、ひと山越えただけの隣の町でもあり、私にとっては地元であるという意識があります。

     

120年の記念事業として2009年3月末まで、秋のスタンプラリー、冬の記念ハイキングなど、まだまだたくさんのイベントがあります。この伝統ある登山電車に乗りに、ぜひ箱根まで足をお運び下さい。


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