下は2011年8月20日、小田原駅のコンコース小田急名産店駅弁売店で購入した「箱根登山ケーブルカー開通90周年特製記念弁当」900円。もちろん箱根湯本駅でも購入できますが、ケーブルカーの発着駅である強羅駅や早雲山駅では販売していません。

      

1921(大正10)年12月1日に開業してから90年も経つのだそうです。東海道の街道筋だった箱根は、江戸時代くらいまでは温泉番付で前頭くらいだったそうですが、ちょうどこの頃からでしょうか、西武グループと小田急グループが開発を競って、今では日本を代表する温泉郷と観光地になりました。登山電車やロマンスカーはもちろんのこと、このケーブルカーが果たした役割も大きいと思います。下は強羅駅に停車中のケーブルカーと駅弁のツーショット。

      

下は中強羅駅から早雲山方面に向けて出発する箱根登山ケーブルカーHT2編成。車両は正式には「ケ100形」と「ケ200形」の2両編成があり、この画像では後ろとなるのが「ケ100形」の「ケ102」で、先頭部分は「ケ202」です。1.2キロに6駅があり、高低差は214メートル、軌間983ミリ。

      

下の画像が中強羅駅とその下の公園上駅の間にある行き違い場所です。HT1編成(ケ101+ケ201)がこの画像の右側から登って来ました。2両編成ですが、箱根湯本〜強羅の登山電車3両分よりも輸送力は大きいとか。

      

さて、中身を見てみましょう。なんと蓋が経木なので嬉しいです。掛け紙の裏にはお品書きが書かれていました。

       

瓢箪型の茶めしの上には川海老の甘露煮と鯛そぼろが載せられています。さらに御飯ものとしては、桜鯵寿しが1カン。

      

おかずに目を移すと、小田原あじ彩が得意とする箱根山麓豚の特製とん焼き、そしてトロトロな焼き魚、玉子焼き、野菜の煮物、小田原の紅白かまぼこ、昆布の佃煮。とん焼きは味噌風味でした。

      

左下は上強羅駅から降りてくるHT1編成。右下は公園上駅から駆け上がってくるHT1編成です。

       

あと10年で100周年を迎えるわけですが、その時にまた記念弁当を持ってこの駅に立てたらいいなと思いました。

      

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