二つとも幕の内弁当ですが、「歴史の森」は海老フライ、帆立、鮭、昆布巻きなどが入っています。佐倉城のあった森にちなんだ弁当のようです。右の弁当にはハンバーグ、卵焼き、かまぼこなど。

2003年10月現在、いせやさんは駅弁から撤退し、仕出し弁当に全力を傾けています。日本各地の駅弁についていせやさんのご主人は、
「今の駅弁は少々懲りすぎているように思います。地方色の出る本来の駅弁の形が失われつつあるように思いますよ。」
と語ってくれました。確かにそうですね。豪華駅弁が増えつつある昨今の駅弁業界。かつて、地元の味を生かし、「ししべん」「ばってら穴きゅう」「やきとり弁当」など、ユニークな駅弁を素朴な形で旅行者に提供してきた駅弁屋さんならではのお言葉で、重みがあります。

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