冬の道東・旅駅弁  〜その1〜 

2007年12月21日から23日にかけて、北海道と九州を旅行しました。その中で最初の2日間は道東を鉄道でのんびりと旅しました。普通列車の本数が極端に少ないのに、乗客はどの列車もまばら。路線運営の先行きが不安になる一方で、のんびりゆったりと旅をし、他のお客さんに気兼ねせずに駅弁を食べるには適した環境です。

    

上は帯広駅で朝6時39分、札幌への出発を待つ特急「とかち」2号。私は2007年12月22日、芽室までの一駅だけ乗車しました。それは下に示すホテル日航ノースランド帯広が提供する「スーパーとかち」「とかち」限定の車内弁当を味わってみたかったからでした。この弁当は乗車2日前までに予約(JR北海道客室乗務員センター・011−261−6819)が必要です。

    

客室乗務員が車内に乗り込んですぐ、このお弁当を受け取りました。2006年の夏に登場したということです。乗車時間がわずか10分なので、出発前から食べないとゆっくりとは賞味できません。

    

中身は朝から優雅な気分になれる上品な内容。ホテルの人が早朝から調理していたのを想像しただけで美味しさは倍増します。十勝産大豆とヒジキのまぜ御飯が主食。販売価格の850円はホテルの朝食よりも安そうで、とってもお買い得だと思いました。

    

弁当の内容ですが、どのおかずも細心の気配りがなされていて素晴らしいです。柔らかくて旨味がある中札内田舎鶏ワイン照り焼きをメインに、士幌産ミニトマトをはじめとする新鮮な野菜とホテルならではの自家製とおぼしきマヨネーズを添えています。また、広尾産新巻鮭はトロトロ、襟裳産の昆布佃煮、川西産長芋紫蘇漬け、豚ロール、十勝産大豆の厚揚げ、足寄産ラワン蕗と豊頃産大根はフルーツ感覚でいただけました。

    

実はホテル日航ノースランド帯広が調製する車内販売にはもう1種類、「サンドイッチ」があります。コーヒーなしで610円、コーヒーがついた「サンドイッチセット」は710円。私はすぐに食べない予定でしたので、コーヒーなしを選択して購入。しかし、後続の普通列車で食べるのも雰囲気に合わないということでひとまずバッグにしまい込み、同じ日の昼に旭川から札幌まで乗車した特急「スーパーカムイ」の車内でいただくことにしました。

    

北海道産小麦で焼いたパンを使用しています。新鮮プリプリの海老が入ったクッペサンド、中札内田舎鶏ムネ肉を使用したフォカッチャ、ハムやチーズ、胡瓜などをはさんだ角食サンドの3種類が楽しめます。ミニトマトやピクルス、ネーブルが入って後味も爽やか。

    

実はなんと、私が座っていた座席の向かい側斜め後ろには偶然にも駅弁女王として有名なご婦人が座って駅弁(旭川駅「ダブル親子飯」)を召し上がっていらっしゃり、それに気づいた私はもうビックリ。さっそくご挨拶をし、その後は札幌でお別れしましたが、こういうサプライズな出会いも旅では楽しいひとときですね。

    

下は旅の途中で出会った風景です。左は芽室駅に隣接するビルの温度計(この時はマイナス12.7度ですが、マイナス13度の表示の瞬間もありました)、右は富良野駅で出会って雪だるまとDD51(馬鈴薯や玉葱を運ぶのだそう)です。

    

さて、帯広を出発して富良野、旭川から札幌へ抜けては「道東」の旅となりませんので、次のリンク先からは前日2007年12月21日に釧路から根室に向かった「道東」の旅駅弁を紹介します。


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