2006年12月24日、まるで春のようなポカポカ陽気の中、新山口駅から国鉄の雰囲気漂う気動車に乗って、予約購入した駅弁を片手に山口駅へと降り立ちました。駅前の建物は低く、とても県庁所在地の駅とは考えないほどローカル色に溢れた街並みです。

    

山口駅では「薩長同盟弁当」の他に、最近売り出したという「旬菜飯 竹皮弁当」580円を予約しておきました。とても素朴なおにぎり弁当ですが、ここの駅弁として非常にマッチしているように感じられ、竹皮を手にした瞬間から非常に嬉しい気持ちになりました。

   

竹皮を開く場所も選びました。やはり木製の長椅子がいい。案の定、駅弁にレトロな雰囲気が漂います。こうなると、なんだか嬉しい予感。こういう気持ちになる駅弁には今までハズレだったことはありません。そして、ワクワクしながら開けてみると、やはりその予感は見事に的中したのでした。

    

いわゆる爆弾おにぎりが2ケ。驚いたのは、その上にデーンとおかずが載っていたこと。焼き鯖、鶏の唐揚げ、竹の子煮、椎茸煮。従来のおにぎり駅弁ならば、おかずは横に添えられているはず。。。すべてが期待通りでした。焼き物、揚げ物、煮物をバランも十分にかまさないで直接上に載せてしまうとは、なんとも無骨な感じですが、それでいて従来のおにぎり駅弁に維新の風を吹き込んだ感じのする、いかにも長州らしい駅弁と出会うことができました。

   

おにきりの中身はワカメを混ぜたシャケと、鶏ごはん。鶏ごはんには鶏肉の大物が顔を覗かせました。これも期待を裏切らない仕事、そして味。見事なまでに完璧なおにぎり駅弁だと思いました。

   

全国を数多く旅していておにぎり駅弁に出会うと、何とも懐かしい、ほっとした気持ちになるものですが、この駅弁は今まで出会った中では私が最もお薦めしたいおにぎり駅弁であると言っても過言ではありません。

他の駅弁と同様、土休日のみの販売で、製造元である「すぎの子」083−925−6882に予約するのが無難です。駅構内(改札を出て左側)にあるDAILY IN(キヨスク)で受け取ることになります。また、ごくわずかですがキヨスクの中にも売られていました。

山口駅にお立ち寄りの際には、このおにぎり駅弁「旬菜飯 竹皮弁当」580円を是非ご賞味下さいね。

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