岡山〜天浜線珍道中〜その1〜

2010年1月3日から4日にかけて、青春18きっぷや私鉄を利用する旅をしました。3日はひたすら青春18きっぷを使って京都(新年会)経由で相生まで行き、最後は自分へのご褒美に岡山までの1駅区間だけ500系こだまに乗車。今回はその帰路である岡山からの珍道中をご案内します。

      

三島から相生まで500キロ以上ずっと在来線でしたが、相生に来て左上の115系に遭遇。一瞬心が動いて乗りたかったですが、これに乗ると高松の駅弁屋さんの閉店時間(20時)に間に合わないため、相生からはこの日唯一であり楽しみでもあった特急列車、新幹線500系こだまに乗車して岡山へと急ぎました。

      

岡山駅では2010年の京王駅弁大会に限定出品される「贈答用祭ずし」2800円を予約してあったので、そそくさと三好野の若林さんから受け取り、瀬戸大橋線ホームへ。運良くマリンライナーのグリーン車パノラマシートが取れました。

     

しかし、瀬戸内海の夜景を見ながらというほど夜景は見ることが出来ませんでしたので、この日に宿泊した高松のホテルにて(足かけ2日計画で)賞味しました。この「贈答用祭ずし」は3人前ということです。

     

桃色のふくさをほどくと箸が2膳出てきたので、一人で旅行中ですし、少し量を減らしてくれたのかなと期待をしましたが、塗り箱を開けるとさらに箸が3人分出てきました。やはり3人分みたい。外の2膳は正月三が日でしたからきっとお年玉なのでしょう。まさか5人分ということはないと思います。

     

具を見ると3つずつですからやはり3人前と思いたいですが、それにしてもお重はずっしりと重たく、今まで食べた駅弁の中では間違いなく一番重かったです。中身も花が咲いたような豪華絢爛ぶり。さすが「贈答用」だけあります。これをいただいて不満に思う人はまずいないでしょう。

     

酢飯の上に錦糸玉子がまんべんなく敷かれ、その上に海老、サヨリ、サワラ、ママカリ、タコ、アナゴなどの瀬戸内の幸が満載。他に、イクラ、も貝、蓮根、椎茸、筍、紅生姜が載っています。

     

感心させられたのは、酢でしめてある魚のそれぞれの酢加減や甘さなどの味加減が違うと言うことでした。それぞれの食材にあった酢の量を見極めているのだと思います。まさに匠の技ですね。

     

ただ、酢飯の量はもうちょっと減らされた方がいいかなと思います。具は3人前でも、酢飯の量は5人前はあるのではないでしょうか。実際、まず傷みが来そうな煮物系から食べ始め、酢が利いたものは翌朝に食べることにし、トライすること数度、何とか翌朝の8時半過ぎに完食しました。

     

ここでいったん旅から離れ、2010年の京王駅弁大会メイン「おめで対決」に抜擢された「桃太郎の祭ずし」にも目を向けてみましょう。下は1985年10月19日に岡山駅で購入した「桃太郎の祭ずし」。現在と同じで容器が桃の形をしていました。

中にはあなご、たこ、えび、さけ、あさりなど。祭りに食べるので祭りずしと呼ぶそうです。

下は2004年2月29日、駅弁大会で購入の「桃太郎の祭ずし」。なんだか桃太郎の顔が現代風にというか、マンガチックになりましたね、20年の歳月を感じます。ままかり、鰆、ひれこ鯛、さより、穴子、藻貝、ゆで海老などが、錦糸卵を敷いた酢飯の上にのせられています。

      

下は2008年1月1日、CHさんが岡山駅で購入した「八角祭弁当」。貴重な画像どうもありがとうございます。以下はコメントです。

      

1月1日、岡山駅で購入。900円。祭寿しと和風のおかずが入っています。非常にバランスのよい、お買い得なお弁当です。

      

このように祭ずし(「塗り箱入り祭ずし」というのもあります)にはいろいろな種類があるようですが、2010年1月3日から4日にかけて賞味したこの「贈答用祭ずし」はその中の王様と言えます。

      

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