大正13(1924)年7月、日富岩鉄道として富山口−岩瀬港に貨物線として開業以来、富山電気鉄道(富山地方鉄道)、国鉄線、JR線を経て、2006年2月28日をもって営業(8.0q、10駅)を終了する富山港線。4月29日からは富山ライトレールが路面電車として再出発します。今回、営業終了を記念して記念弁当が出されましたので関係イベントに参加する知人に頼んで購入してもらい、持ち帰ってもらったうえで賞味しました。

     

2006年2月26日購入。

73系電車をあしらった掛け紙の記念弁当です。販売価格は900円。26日にはこの日30枚の限定でこの掛け紙が1枚200円で販売されていました。

     

     

器は4等分に分かれています。右上には白海老野菜かき揚げが佃煮しそ昆布と一緒にご飯の上に載り、まるで天丼のような感じで冷めてもおいしくいただけました。
右下には鱒寿司と鰤寿司、はじかみ。その上部の入れ物には鱒ヒレの旨煮とホタルイカ浜焼きが添えられ、特に鱒ヒレの旨煮はとろけるようで絶品でした。たとえるならば鯖味噌煮の缶詰を上品にしてさらに甘露煮にしたような味わいがありました。
左下はカニ、イクラをメインに、錦糸玉子、グリンピースが散らされたちらし寿司。
さらに左上は紅白蒲鉾、銀杏とバイ貝の串、黒豆、栗甘露煮、ブロッコリー、オレンジ。でれも丁寧に作られていてとても好感が持てました。

     

     

     

次に、上の記念弁当の手本になったと思われる駅弁を紹介します。2006年2月26日購入の「富山湾弁当」です。

     

こちらは定価800円です。しかし、上の記念弁当よりはボリュームがあると思います。

     

ご覧の通り、記念弁当によく似ていますが、ごはんのマスが3区画となり、1つ増えました。そこにはひじきごはんの上に錦糸玉子と、まさに口の中で溶けてなくなった絶品の「ぶり照り焼き」が載っています。また、ちらし寿司のネタにイクラが消え、鶏そぼろと、国産と思われるサクランボが載りました。白海老のかき揚げや鱒ヒレの旨煮もついており、私にはこちらの駅弁の方が(内容的には)より嬉しく感じました。

     

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