信州さわやか駅弁旅〜その2〜

2007年9月1日〜2日。小諸からスタートした今回の旅の目的には、ひしや、ナカジマ会館と、相次いで駅弁が撤退した上田駅のその後を見てみたいというのがありました。2007年1月末で長野駅弁のナカジマ会館が駅弁から撤退し、その後の長野駅にはNRE、おぎのや、ハイマートなどの駅弁が売られていました。そして、それがどう上田駅に影響しているかに興味があったのです。下は2007年9月1日の上田駅の「駅弁屋」売店(閉店後)の様子。どうやらNREの売店ですね。

   

そんな中、2007年6月27日より、長野の地元業者である「ちくま」(長野市)が、NREを通して長野駅、上田駅、佐久平駅、新幹線車内で「ちくま おやき 栗おこわ弁当」1200円、「信濃路幕の内弁当」1000円を売り出し、さらに地元業者「吉美」(長野市)が「牛めし弁当」1050円、「信濃尽くし」900円を売り出しました。これでやっとナカジマ会館の後継者が生まれ、上田駅の駅弁にも変化が生まれました。

   

その実情を見ようと、2007年9月2日、敢えて地元業者メイン販売駅の長野駅ではなく、上田駅の駅弁売店を訪れました。長野駅以外に訪れた方が長野駅弁(2業者)の位置づけがはっきりするからです。すると、上田駅には午前10時過ぎから高崎の駅弁、10時半過ぎに長野の駅弁、そして11時前に横川の駅弁が揃う形で、しっかりと長野の駅弁も(むしろ他業者よりも多く)売られていました。ちなみにNREの駅弁はありませんでした。NREが地元2業者を大切にしようとする姿勢が伝わってきましたので、これで暫くは長野の2業者も安泰かなと思います。

   

下は2007年9月2日、上田駅の改札内売店「駅弁屋」で購入した「ちくま おやき 栗おこわ弁当」。1200円。調製元は「ちくま」です。

   

この「ちくま弁当」のおやきには野沢菜がたっぷり。信州サーモンも美味です。上田駅に新幹線で運ばれてくる10時40分まで待った甲斐がありました。

   

ごはんは小布施地区で有名な栗おこわ。おやきと一緒に食べるとかなりのボリュームとなります。おかずは信州地鶏のえごま揚げや信州しめじと牛しぐれ煮、信州エリンギフライなど、地元の食材が満載。

   

下は2007年7月31日、将棋仮面さんが長野駅で購入した「信州おやき弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

        

「国道117号(飯山線沿い)経由で長野に行って来ました。「ちくま」さん調製のおやき弁当をゲット。長野名物のおやき(今や全国区?)を中心に、栗おこわ、信州マス焼き、エリンギのフライ、地鶏の天ぷら(衣にえごまを混ぜてある)、シメジと牛肉のしぐれ煮、煮物(えび、蕗、たけのこ、里芋、椎茸、こんにゃく)、杏のシロップ煮。これで1200円。おやきから煮物まですべて美味しかった。駅弁としてグレードは高いと思います。ナカジマ会館に引けをとらない味だったので「これで長野も安心だ。」と思った次第です。」

   

下は2007年9月2日、上田駅の改札内売店「駅弁屋」で購入した「牛めし弁当」。1050円。こちらの調製元は「吉美」です。上田城址をバックに撮ってみました。

   

長野地元2業者の駅弁の中で一番売れているのがこの「牛めし弁当」。すき焼き風の牛肉の下には玉葱スライスが敷かれています。それを無酸素状態の中、95℃未満の低温でじっくりと加熱する「真空低温調理」という方法で煮込むと素材の風味が最大限に生かされ、活性酸素の増加も防がれるのだそうです。おかずとしては、醤油に漬け込んだ半熟玉子にリンゴのコンポート。箸休めに野沢菜と大根甘酢漬け。信州らしさが出ています。

   

下は2007年7月31日、将棋仮面さんが長野駅で購入した「信州牛 牛めし弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

                     

「「吉美」さんの調製です。信州牛のすき焼き風煮と牛エキスをたっぷり吸ったタマネギ煮付けがご飯を覆っています。味付け半熟卵、煮物(ニンジン、カボチャ、椎茸)、香の物に野澤菜漬けとカブの浅漬け。これで1050円。 説明書があって、「吉美」さんの駅弁は「真空低温調理」法で作られているそうな。酸素を抜き、やや低めの温度でじっくり調理するので、素材のうまみが最大限に生かされるということだそうです。(真空云々調理法は酸素を抜くので、素材の細胞の酸化が押さえられ…。私にはこういった難しい話は分からないんですが、とにかく美味しいことだけは事実です。)駅弁にしては牛肉がジューシーだったのが印象に残っています。」

        

この「牛めし弁当」は、見るからに柔らかそうな肉でしょう。ぜひ一度、長野駅、上田駅、佐久平駅、あるいは長野新幹線の車内で「ちくま弁当」と共に購入し、賞味されることをオススメします。

   

下は2009年1月24日、CHさんが東京駅で購入した「信州牛 牛めし弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

   

「1月24日、東京駅の旨囲門で購入。1050円。掛け紙が変わっています。多少の変化が見えます。牛肉は柔らかくて美味しいです。」

   

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