2006年2月22日、伊豆急下田駅で購入したJTB時刻表創刊80周年記念弁当「伊豆づくし」。

            

2006年2月16日から5月末まで伊豆急行の伊豆高原駅と伊豆急下田駅で、JTB時刻表創刊80周年記念弁当「伊豆づくし」が1700円で販売。JTBと伊豆急行とのコラボレーション駅弁の誕生です。

    

伊豆急下田駅の売店の様子。「伊豆づくし」が大々的に宣伝されています。    

           

内容は平均250グラムの伊勢エビ(半身)にサザエの壺焼き、金目鯛や鰺の握り寿司、わさび三杯酢漬け、ひじきごはん、するめいか煮物など、まさに伊豆づくしのお弁当。上の駅弁は伊豆急下田駅・伊豆急物産「ぷるみえ」の調製。

     

6月から9月は伊勢エビ禁漁のため販売を一時休止しますが、10月より販売を再開し、2007年5月末まで売り出されます。

            

駅構内の鉢植えで咲いていた満開の寒梅をバックにして撮ってみました。また、下の画像のように、下田・爪木崎あたりの水仙もちょうど開花していて見頃です。伊豆急下田駅のホームを望む構図。

     

下の画像は伊豆稲取あたりの風景です。伊豆急下田駅をあとに移動して伊豆高原駅へと向かいました。下の画像は伊豆高原駅売店の様子です。こちらは伊豆高原駅・伊豆急物産「れがーる」の調製した駅弁が売られています。この駅弁を入手するには予約が無難かと思われます。

             

伊豆急下田駅・伊豆急物産「ぷるみえ」0558−23−0091
伊豆高原駅・伊豆急物産「れがーる」0557−54−4486

     

こちらでは家族への土産も兼ねて2個購入。掛け紙は大変なレアもので、創刊号である大正14年4月号「汽車時間表」の表紙イメージをデザインして使用しています。

     

実は同じ会社が作る同じ駅弁でも、調製所が違うと、内容が微妙に異なります。伊豆急下田駅との違いがわかるでしょうか。

           

まず、伊勢エビの置き方が逆です。伊豆高原駅のものはヒゲや足を切り取ってエビの頭が左向きですが、伊豆急下田駅のものは切り取らずに右向きです。また、伊豆急下田駅のエビの身は包丁で食べやすいように切られていましたが、伊豆高原駅のものは切られていません(切られていない方が身は多い気がします。)。そして、マヨネーズも種類が違いました。マヨネーズ入れの容器が違うのはすぐわかるでしょうが、問題は中身で、伊豆急下田駅のマヨネーズは伊豆高原駅のものよりも酸味が効いていました。また、伊豆急下田駅のものはサザエの下に海藻サラダがありましたが、伊豆高原駅のものにはありませんでした。サザエの身を取り出す串の位置も違います。さらに、金目鯛と鰺のにぎり寿司の配置が逆です。また、ひじきごはんは伊豆高原駅のものはまぜご飯にしていますが、伊豆急下田駅のものはご飯の上にひじきが置かれています。

            

この駅弁はJTB時刻表2006年3月号巻頭特集ページにも掲載されています。

            

下は2007年10月20日、伊豆高原駅で購入したJTB時刻表創刊80周年記念弁当「伊豆づくし」。2007年5月末で終売かと思っていたのですが、どうやら継続。これは嬉しいニュースでした。今回は大室山をバックに。

     

桜花がなくなり、鯛そぼろの寿司になるなど、多少のリニューアルは感じましたが、半身の伊勢海老が相変わらずの存在感を示していました。

     

さざえの壺焼きもイカの煮付けも弾力があって歯応えが良く、かつ噛んでみると柔らかくて、新鮮そのもの。

     

私の住む伊豆は海の幸、山の幸の宝庫です。今回JTBと伊豆急行(伊豆急物産)という私鉄とのコラボ駅弁が生まれたことは、今まであまりクローズアップされなかった私鉄駅弁の可能性を大きく開いたと言っても過言ではないでしょう。
食材も伊勢エビに(金目)鯛、そして桜(花と葉の塩漬け)というJTB時刻表創刊80周年を飾るにふさわしいお目出たいものでした。両者の今後の発展に大いに期待したいと思います。みなさんもこの駅弁を食べに、ぜひ風光明媚な伊豆にいらしてください。


 トップページへ  東海の駅弁へ