さよなら371系特急電車 〜その1〜

下は2014年11月24日、浜松駅で購入した「臨時急行御殿場線80周年371号記念弁当」910円。

    

371系電車は1991年にJR東海が初めて新造した在来線用特急形電車でした。しかも、1編成しかありません。沼津駅から御殿場線を通って小田急新宿駅に乗り入れる特急「あさぎり」として運用されてきましたが、2012年3月17日に特急「あさぎり」と静岡地区の「ホームライナー」運用から外れ、臨時列車として余りに若すぎる余生を送ってきました。そして、2014年11月30日の「臨時急行御殿場線80周年371号」をもって、完全退役になるとのことです。ぜひ地元の私鉄にでも譲渡して欲しいものですが。。。

    

「臨時急行御殿場線80周年371号記念弁当」は静岡地区の桃中軒、富陽軒、東海軒、自笑亭の4社で2014年11月22日から2014年12月31日まで販売されました。駅弁に関しては「臨時急行御殿場線80周年371号」が引退した後も1ヶ月間売られます。下の画像は御殿場駅でのスナップ。371系が亡き後はこれらの車両が御殿場線の主役になっています。

    

三島から浜松まで新幹線往復で9500円もかかりますが、371系が現役のうちに全種類の駅弁を買っておきたいという衝動に駆られ、実行することに。その目的地として一番遠いのが浜松駅でした。

    

この駅弁の内容は幕の内タイプで、下でも紹介している「創業160周年記念弁当」とよく似ています。

    

下は2014年7月22日、浜松駅で購入した自笑亭の創業160周年を記念した浜松駅「創業160周年記念弁当」1000円。

    

安政元(1854)年の創業というのだから、スゴイですね。駅弁は明治21(1888)年に浜松駅での販売を始めたとのことです。

    

ゆかりをふりかけた白飯に赤飯おこわの重が下段。上段のおかずはアサリ煮、焼売、焼き魚、蒲鉾、肉団子、わさび漬け、野菜の煮物など、祝いの餅以外は、どちらかというと地味な感じでした。

    

下は2008年6月29日、浜松駅で購入の「四季の二段重」。930円。

    

このお弁当は春は竹の子ごはん、秋は松茸ごはんとなりますが、通常は赤飯と白ごはんです。今回は通常バージョンの夏おかずということになるのでしょう。

    

季節感のあるアサリ煮をはじめとして、肉団子、焼売、野菜の煮物、焼き魚、わさび漬けなど。

    

アサリがたくさん入っているので、アサリご飯にしても良かったのにと思いました。

左は2004年4月18日購入の「四季の二段重」たけのこ。季節ごとに4回メニューが変わるという「四季の二段重たけのこ」、つまり春限定弁当です。

五目御飯の上に竹の子が載っている折と、春らしく菜の花の天ぷら、竹の子土佐煮、うま煮、肉団子、帆立フライ、三色団子などが色とりどりに配置されています。

    

2014年11月24日の話に戻しますが、松田駅で371系と久しぶりに再会し、懐かしさがこみ上げてきました。かつては通勤途中に踏み切り待ちしたり、沼津駅で休んでいる姿を見かけたり、ホームライナーとしては三島駅でも見かけたことがあります。御殿場と沼津で合計19年間勤務していた私にとっても身近な特急電車でした。

   

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