置かれていた見本も「竹取物語」以外は過去の駅弁。。。かわいそうすぎて涙が出てきそうになりました。。。
しかし、奇跡が起こりました。この空き店舗に再び富陽軒の駅弁が帰ってきたのです。なんと6年ぶりでした。

2005年4月9日(土)、「富士宮やきそば学会」とのコラボレーションで、「麺’s ステーション」がオープンしました。私は1週間後の4月16日にさっそく訪問しました。

「富士宮やきそば」は、21世紀になってから富士宮の町おこしで、瞬く間に全国に知られた焼きそばです。

私も一応は地元の人間ですので、最近はよくバーベキューなどの最後に、この「富士宮やきそば」を食べることが多くなりました。

特徴は固くてコシのある、水分の少ない麺に、どろソースと呼ばれる濃厚なソースをからめ、肉カスを入れ、鰹節の代わりにサバ節やイワシ節をかけて食べます。

さて、「麺’s ステーション」はこの話題になった「富士宮やきそば」をその場で調理し、作りたてを堪能できるパイロット店ということです。私は富陽軒とのコラボならば、いつか「富士宮やきそば」弁当という名の駅弁が登場するのではないかとこの時に確信しました。

そして2005年10月30日、地元キミサワの駅弁大会で、駅売りよりも早く登場したこの駅弁を初めて目にしたのです。
朝に届けられたチラシにも「駅売りよりも早い!! 先行新発売!!」という活字が躍っていました。

2005年春、富士宮駅に駅弁復活!!
左の画像3枚は、2004年10月11日に撮影したものです。

1999年、富士宮駅から駅弁の灯が消えました。改札の正面にある富陽軒の売店は完全な空き家となり、がらんとした中が見えているのが寂しさを増していました。駅弁の見本も古いもののまま置き去りにされ、放置状態だったのです。


    合掌。。。






2005年秋、日本初のやきそば駅弁が誕生!!

        

この駅弁は掛け紙のイラストが本物の「富士宮やきそば」とほぼ同じです。そんなわけですから忠実に「富士宮やきそば」の麺を使用し、エビ、イカ、ホタテを載せた野菜たっぷり具だくさん。もちろん名産の富士宮高原キャベツも入っています。しかも、加熱式ですからアツアツが食べられます。

        

2005年11月頃(未定)からは富士宮駅をはじめ、新富士駅でも売られました。紅ショウガとイワシ削り節をかけて食べます。桜えびごはんでお腹も満腹になります。

   

付け合わせはワサビの茎漬け。やきそばには駅弁らしく錦糸玉子が載っています。なかなか完成度の高い駅弁に仕上がったと思います。

   

やきそばが富士宮の駅弁を救いました。地元だけに感慨深いです。ぜひ頑張って欲しい駅弁。うーんとうみゃーから、食うべぇよ。ぜってゃあ食べなん!

   

上と下は2007年12月26日、新富士駅改札外JRCP駅弁売店で購入。ごはんに桜えびが入るようになりました。

   

下は2008年1月14日、京王駅弁大会で購入した「駅弁版 富士宮やきそば弁当」。催事用の加熱しない容器を使用しています。780円。

   

ワサビからウナギまで、静岡県を東から西までアピールしている駅弁だなとつくづく感じました。イベントの実演だからこれでいいですが、やはり現地のように加熱式がよかろうと思いました。

   

桜えびをトッピングしたB-1グルメ2連覇の富士宮やきそばはもちろん、うなぎわさび飯も自慢の味です。実演する職人も「許皆伝」の実力派を揃えたようです。

   

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